父が亡くなった後のお墓について

私の実家のお墓は、山の中にありました。ちゃんと整備された道があるわけでもない、本当の山道を登ると何個も石が並べられている所があり、そこが実家のお墓だったのです。子供の頃から、当たり前のように行っていたので特に違和感は感じませんでした。ただ、自分が亡くなった時、此処に埋葬されるのは嫌だなとは思いました。普通のお寺にあれば、好きな時にお墓参りできますが、山の中だとそう簡単には行けません。私が高校生の時に父が急逝しました。亡くなった時は悲しみやらでお墓のことは考える余裕も無かったのですが、ずっと家に遺骨を置いておくわけにはいきません。埋葬の話になった時に、兄が山の中に埋葬することを許す事は出来ないと言い出したことで、親族が集まって話し合いをすることになりました。お寺に土地を購入はしていたのですが、建てるのは長男である父だと言っていた祖父。

しかし、その父はもう他界していません。皆で説得し祖父がお墓を建てることになりました。親族の中には、今まで通り山の中に埋葬した方が良いのではとの意見もありました。私は父の事を思うと、父の親族が眠っている山の中のが良いとも思ったり、兄が言っているきちんとした墓石も無い所に埋葬しては父が可哀想だと言う気持ち、どちらも間違えではないと思いました。しかし、やはり兄が一歩も譲らなかったので新しく建てることになりましたが、今思えば良いタイミングだったのだと思っています。父は自分の死がキッカケで親族が話し合いをするとは思っていなかったと思います。争うことが好きな人では無かったので、その場に本人が居たらどう思ったのか聞きたいくらいです。そして、知っている人が墓石を作ってくださり、49日の法要に埋葬できるようにしてくれました。本当にありがたく思っています。

49日の法要のあと、埋葬するために初めて墓石がある場所へ行った時の気持ちは今でも忘れることはありません。とても立派なもので、これなら父も安らかに眠ってくれることと思いました。そして、祖父や父方の親族の皆さんにも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ただ、お寺が山を切り開いて作ったところにあり、お墓にたどり着くまでに急な坂を歩いて上がっていかないといけないので、年齢と共に行くのが大変に感じるようになりました。10年前は簡単に墓地まで行けたのに今は着く頃には息が上がってしまい、しばらく休憩しないと何も手が付けられないのが考え物です。

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